眼之壁

１９９０年、ウキシマ電業製作所の経理課長・萩崎竜雄（小泉孝太郎）は、資金繰りに悩む会社を立て直すために部長の関野（甲本雅裕）と共に融資交渉に奔走していた。しかし、資金調達が順調に進んでいた矢先、関野が2億円の手形詐欺に巻き込まれてしまい、手形を奪った犯人も姿を消してしまう。経営陣は事態を隠蔽しようとする中、萩崎は関野の信念を貫くために新聞記者の友人・村木（上地雄輔）に協力を求め、真相解明に乗り出す。だが、調査を進めるうちに事件はより複雑な展開を見せ始め、権力者や組織の影が次第に明らかになっていく。真実に近づくほどに、萩崎は事件の核心に迫っていくが、その先に彼を待つ衝撃の事実とは──。影評：このドラマは、経済巨悪と正義との壮絶な闘いが描かれており、主人公の決断と行動が物語を引き締めている。キャラクターたちの葛藤や人間模様が織り成す騙し絵のような展開には目が離せない。小泉孝太郎演じる萩崎の熱演も見どころの一つだ。社会派要素とスリリングな展開が絶妙に組み合わさった、見逃せない作品である。