恐怖说书人

この作品は、都市伝説をテーマにした実写のオムニバス集です。全24本のショートストーリーからなり、各エピソードは約2〜3分と短いため、退屈な内容でもすぐに終わるのが救いです。冒頭のナレーションでは、「潟裏弥（かたりや）」というキャラクターが都市伝説が消えそうになった時に現れると語りますが、実際にはナレーションだけの役割で深い意味はありません。一般的な都市伝説やそれにまつわる物語は、既存のメディアでよく見かける使い古されたネタが多いため、新鮮味には欠ける印象です。映像表現も、「おっ！」と驚かせるようなものを期待しても難しく、過度な期待は禁物です。個人的には予想通りの内容でした。【エピソード1】は、現世と死後の世界の間にある不思議な場所「デスタウン」に迷い込んだ若い女性が、奇妙で理不尽な出来事に巻き込まれる物語。 【エピソード2】は、「赤い部屋」と呼ばれる場所にまつわる話です。作品の総じて、都市伝説の持つ不気味さや恐怖を十分に引き出せず、映像やストーリーの新鮮さも乏しいですが、短時間で気軽に楽しめる点は魅力と言えるでしょう。この作品は、都市伝説の末端を軽く掘り下げてみせるながらも、深みや新規性には欠けるため、都市伝説に興味がある人には物足りなさを感じるかもしれません。とはいえ、気軽にちょっとした猥雑な恐怖を味わいたい方には適した作品です。